初めて車と出会う人の為の車情報メディア Rosazzurro [Rosa]

【新型マツダCX-30 開発主査インタビュー】語れるクルマができるまで

マツダ CX-30の開発主査にインタビュー!

マツダ CX-30 開発主査 佐賀尚人氏

マツダ CX-30に並ぶ会は主査、佐賀尚人氏。

2019年9月20日に発表されたマツダ CX-30(サーティ)。先日開催された事前説明会にて、CX-30開発主査の佐賀尚人さんに、Rosazzurro編集部、宇野がインタビュー。

佐賀さんは1992年の入社後、車両実研部を経て現在は商品本部にてCX-30の開発主査を担当。これまでにトリビュートや初代MAZDA3、CX-7などの開発に関わってきた方です。

このたび、マツダ CX-30開発チームの取り組みについて、貴重なお話を伺ってきました。

矛盾だらけのスタート…開発とデザイン 歩み寄りの2年

宇野:CX-30の開発で一番大変だったことは?

佐賀:様々な矛盾のある要求から、基本レイアウトを決めるまでが一番大変でしたね。

従来の流麗なデザインしかり、デザインにはテーマが挿入されているわけです。でもそれにプラスして、これだけのサイズにおさめろ、室内はパッケージを広くしろ、といったふうに、矛盾しているところが色んなところで起きてしまう。だからこそ、この長さは何から決まっているか、この高さはどこまで守らなくちゃいけないか、なぜならこう行ったことをしなくちゃいけないから…と、一個一個決めて行くことが大事なんです。

CX-30はコンセプトの頃から開発のメンバーにも、なんでこれが必要なのか、同じように見せなきゃいけないのか、という話をしてきたんですよ。

例えば全長はハッチバックなら4,500から4,600mmなので、CX-30はそれらの車に取って代わる車だから、どんなシーンを想定しなくちゃいけないのかを考えます。同じような車種を使いながら説明しつつ、納得すると開発やデザイン、それぞれのメンバーや意思が歩み寄ってくるんです。

メンバーみんなが語れるCX-30が誕生するまで

宇野:先ほどデザイナーの方からも、縦割りではなくてチーム一丸となって同時に進めたというお話を伺いました。チームを横断するような共通のスローガンや具現化した言葉はありますか?

佐賀:非常に抽象的な言葉なんですけども、我々が行ってきた「人生が広がる、世界観が広がる」という言葉でしょうか。若いお客様、つまりエンジニアでも自分たちが買いたいと思える車、使えると思える車じゃないと絶対にいけないよっていうことは言ってきました。

宇野:「こういう車を開発しよう」っていうなにか表題みたいなものがあったわけではなく、どちらかというとその概念的なものや想いがあった、ということですね。

佐賀:そうです、エモーショナルな問いかけというか(笑)そういうことをやってきました。ですから開発や他のメンバーには、スローガンというよりもこの車のストーリーを何回も語ってきました。寸法だったりダイナミクス性能であったり、こういうお客様だからこういったことを伝えていくんだっていう、一般のお客様やジャーナリストの方々にお話するようなことです。

そうやって車がイメージできるようになるまで何回も何回も語ってきたので、もはや私じゃなくてもチームのみんな同じことを言うんですよ(笑)

宇野:脳内に描かれた写真が一緒だったんですね(笑)

佐賀:そうそう、脳内写真ですね。それを目指しました。

宇野:実際に形になったときにはみんなで「これだよね」と言えたんですね。

佐賀:その通りです。そうやって青写真をみんなで共有していくっていうのは本当に気持ちがいいというか。車ができてから、「言った通りじゃん」ってみんなが言うんです。僕が語らなくても誰でもCX-30を語れるっていうのは嬉しいですね。

宇野:そういうところに、マツダっていう自動車を作るカンパニーらしさといいますか、その方針の中から生まれてくるものの息吹を感じますね。

佐賀:そうですね。我々技術者集団はなんでこの性能にするのか、なぜこれをやるのか理想は何かっていうのを常に問われながら今までやってきて。世代ごとにどんどん考え方を変えなくちゃいけないっていうか、変えていくことにチャレンジしてきているんです。

その中でなにをしたらいいんだろうって、一人一人が考え始めたんだと思うんですよ。でもそれが一緒の方向を向いていないとうまくいかない。だからお互いがいつの間にか歩み寄ってたっていうのが、色んなところで起きてたんじゃないかなと思います。

”お客様に一番近いマツダ” 開発者とユーザーが共感するクルマづくり

宇野:Rosazzurroはどちらかというと読者層が若い層、20代、30代が多くてどちらかというと車に詳しくない読者が圧倒的に多いメディアです。最近はちょっと読者層の動きが肌で感じて変わってきていると思います。車を購入するとき、見た目だけではなく、日本人らしい「ものづくり」への敬意にも注目し始めているというか。

日本人って物作りを大切にしているじゃないですか。伝統工芸なんかはそこに至る過程とかを見てかっこいい。その過程や理由を聞いて、車が欲しくなる、購入するという流れが生まれている。

例えば、トヨタ RAV4の新型発売にあたり、ディーラーで行われた開発者トークショーを取材させていただいたんですけど。私の想定以上のお客様がいらしていてびっくりしました。どんな経緯や理由で開発されたのか、どうやってこの車が作られたのか、買うときにみんな気になるんですね。

佐賀:そうですよね。そうやって我々もやはりお客様に伝えていくかっていうのは非常に大事だなと思っていまして。

マツダ CX-30 XD Lパッケージ

マツダ CX-30 XD Lパッケージの内装

佐賀:これまではどちらかというと、技術を押し付けるじゃないですけど、一方通行の面もあったと思うんです。でも、CX-30のような車は我々もお客様も共感したいと思うんですよ。

一緒に車を見ながら、色のコーディネートはこれもいいですよねとか、確かにこの色の組み合わせってちょっと都会的でおしゃれな感じで、とか。そういった開発者の意図とお客様が共感することによって、お客様も嬉しいだろうし、我々も次に向けて弾みになるというか。

宇野:CX-30は消費者層の声を集めてボトムアップ型で開発されたというのが私の印象ですが、メーカーとしては「積極的にユーザー層に提案していく新型車」なんでしょうか。

佐賀:基本的には皆様の意見を集めながら、マツダなりの解釈を行って「どうですか」と提案している、という風に捉えていただければと。我々マツダは「お客様に一番近いメーカー」といつも言わせていただいていますが、やはりコミュニケーションを大事にしていかなくてはと思います。

CX-30も作るにあたっては、我々が想定した世界中の色んなターゲットカスタマーにインタビューさせていただいています。それを咀嚼して「これはこういうことだよね」と落とし込む行為をしているんです。結果として、このクラスの車を求めている方のニーズは世界中で結構同じだなということがわかったのが収穫でした。日本特有でもないし欧州特有でもない。

グローバルな市場の中でそれを発見できたという意味では、僕はラッキーだったのかもしれないです。

広い室内空間や高い車両性能、安全性はもちろん、運転する誰にとってもちょうどいい大きさ、どこにでも行きたくなる軽いフットワーク、感性に合うデザインにもこだわって開発されたCX-30。

開発主査・佐賀さんへのインタビューで、便利な乗り物としてだけでない、ゆとりや美しさの具現化であるクルマの姿を感じることができました。

インタビュアー:宇野 智(Rosazzurro)
編集:Rosazzurro編集部

※LINEニュース、スマートニュースなどのアプリでは、画像キャプションなどの重要な情報が仕様上表示されませんので、オリジナルサイトもご覧ください。

この記事の執筆者

Rosazzurro編集部この執筆者の詳細プロフィール

三度の飯より車が好きなRosazzurro編集スタッフは、新型車の最新情報から各種イベントの取材記事まで幅広く皆さまにお届けしていきます!...

下取りより平均16万円も高く売れる!
複数の買取業者で一括査定「ズバット車買取」

おすすめポイント

  • たった1分で愛車の査定額がわかる
  • ガリバー、カーセブンなど最大10社から最高額で売れる業者が無料で分かる
  • 下取りより平均16万円も高く売れる!!

関連キーワード
キーワードから記事を探す


関連する車種/メーカー
車種/メーカーから記事を探す

Rosazzurro[Rosa]
【WEBで車検】自宅に引取&納車!カード決済の楽々車検、見積り無料!

【WEBで車検】自宅に引取&納車!カード決済の楽々車検、見積り無料!

【無料】最大17社の自動車保険を一括見積もり比較!

【無料】最大17社の自動車保険を一括見積もり比較!

【車買取】30秒で無料一括査定。愛車を一番高く売るなら♪

【車買取】30秒で無料一括査定。愛車を一番高く売るなら♪