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木村英智が語るアートアクアリウムとクラシックカーの関係性とは?コンコルソデレガンツァ京都2019

2019年4月13日、14日に京都にて開催されたイベント「コンコルソ デレガンツァ京都2019」にて総合プロデューサーの木村英智氏にインタビュー。アートアクアリウムのプロデューサーも務める木村氏の語るクラシックカーの魅力とは?

コンコルソ デレガンツァ京都とは?

コンコルソエレガンツァ京都2019

コンコルソエレガンツァ京都2019

「コンコルソ デレガンツァ京都」は、FIVA(国際クラシックカー連盟)公認の自動車の「エレガンスさ」を競うイベントであり、国際的なコンクールデレガンスとして登録されています。2019年は、「ザガート100周年記念」をテーマに、歴史的な名車が京都・二条城に集められました。

イベントプロデューサーの木村英智にインタビュー!

木村英智 コンコルソエレガンツァ京都2019 愛車 ランボルギーニ5-95ザカート

イベントプロデューサー木村英智氏の愛車、ランボルギーニ 5-95 ザカート

アートアクアリウムアーティストとしての活動が有名ですが、そもそもアートアクアリウムアーティストとはどのような活動をされているのでしょうか。

アクアリウムをアートとして世に広める、展覧会として行う仕事です。公的な現代美術館に水族という生き物をアートとして展示するという活動ですね。

アーティストとして「魅せる」ということを意識されてると思いますが、今回の展覧会のポイントは?

コンクールデレガンスの概念自体が、車の「美しさ」「優雅さ」をテーマにしています。車というと普通は「走る悦びを感じるもの」や「走る道具」とされていますよね。ですから「車が好き」というと、他人には「運転することが好きな人」という印象を持たれます。しかしこのイベントは車の「アート性」や「デザイン性」をメインとしています。いわゆる「姿形」であったり、「雰囲気」であったり...そういったもののコンテストという位置づけです。

いまや車というのは大量生産される工業製品ですけども、もともと自動車メーカーはシャーシとエンジンを作る。そして車のデザイン性に関わる部分は「カロッツェリア」と呼ばれるところが別に担うという分業体制が敷かれていました。1920年代~1960年代半ばにかけて、そのような体制のクルマづくりが行われた後、大量生産時代に移るという形ですね。

いまこそメーカーが大量に作ったものを並べてモーターショーと言っていますが、大量生産移行前の当時のモーターショーのようなイベントがコンクールデレガンスです。
その時代に思いを馳せて、一台一台職人やデザイナーの手が入っていた車を産業遺産として展示する。そういう時代の車の美しさを、機械で作業的に作られたものではなく、当時の人々の叡智や技術がつまったものの美しさを目で見て肌で感じてもらいたいです。

歴史を感じることが出来るというのがクラシックカーの魅力としてあるんですね。では、木村さんのお好きな車を教えていただけますか。

1台に絞るのは難しいですね...。イタリア車が好きです。特に1950年代くらいまでのデザインの車が特に好みですね。

これは読者からの質問なのですが愛車遍歴を教えてください。

数え切れないですね...(笑)

なるほど(笑)ではその多くの車の中で印象深い車を教えてください。

どの車もとても思い入れがあってこれまた難しいですね。ただ僕の自動車人生を変えた車は、フェラーリの「モンディアル t カブリオレ」という車。これは20代のときに買った車なんですが、車の楽しさというものを教えてくれた1台でした。

アメリカの歌手エディ・フィッシャーから妻で女優のエリザベス・テイラー、そしてその次は俳優のアンソニー・クインというオーナー遍歴を持つマセラティ 3500GTがあるんですが、それも気に入っている1台です。
あとはオスカ MT4という車。今年、去年とペブルビーチにも出た車で、アメリカでのレースでもかつて大成功を収めた凄いモデルなんです。この車もお気に入りですね。
去年ここでお披露目をしたディスコボランテという、カロッツェリア・トゥーリングが復活して当時のディスコボランテをオマージュして作った限定のモデルがあって、それのスペシャル・エディションを所有しているのですが...パッと思いつくお気に入りの車たちはこういう感じですね(笑)こういうのは質問の角度とかでもまた変わってしまうものですけど。

「モンディアル t カブリオレ」が今日の原点となった車であるということでしょうか?

そうですね。フェラーリの中でも4人乗りでオープンでエンジンが後ろにある、といった変わった車でして。よくいう「フェラーリ」のものとは違った雰囲気を纏った車なんです。当時あれに乗っていたことでヴィンテージの世界の人たちに「若いのにこんな車に乗っているのか!」とセンスを買われたといいますか、そこからどんどんつながりが増えていって今日に至る形です。

多くの車を乗り継いでらっしゃるとのことですが、いま現在欲しい車は何ですか?

そうですね...欲しい車は本当にたくさんあるんですよ。でもやっぱり1950年代のフェラーリですかね。当時の歴史がちゃんと存在していて、その車そのものの成り立ちというのがきちっとしているフェラーリというのはそのうち...宝くじが3回くらい当たったら買おうかなと思っています(笑)

夭逝したアルフレード・フェラーリ(エンツォ・フェラーリの息子)が関わった車両などでしょうか。

そうですね。レースヒストリーもしっかりとしていて...みたいな車がいいですね。名前を失念してしまいましたが、欲しい車がありまして。僕の車のナンバーはすべて「・614」なんです。1950年代のもので「614」のゼッケンでレースに出ていたフェラーリがあるんですが、これは宝くじが20回くらい当たれば買えます(笑)20億円くらいしたと思いますよ。

クラシックカーと共に人生を歩んできた木村さんが考える、若者へ向けたクラシックカーの楽しみ方や、アドバイスのようなものがあれば教えていただきたいです。

いまは自動運転がどんどん発達していますよね。しかし車を運転する楽しみというのは、当然自分で車を操って目的地へ行って...というものの中にあります。そういうことは僕ら世代は当たり前にずっとやってきたことなんです。それによって見えてくる景色というか、人生に影響を与えてくれるものが存在します。
ただ電車に乗って、移動中はずっとスマートフォンを触ったり、他のことをしているという旅をしてきた人と、自分で運転を楽しみながら旅をしてきた人。たとえばマニュアル車で、坂道だから1速シフトダウンして、速度が乗ってきたからシフトアップして、頭で考えながら自分で手を動かして旅をしてきた人では絶対に得るものが違います。
いまはもう自分で手を動かさなくても何かが出来るというのは当たり前の時代になっています。もしも他人よりも飛び抜けたいのであれば、車を運転しろと言いたいですね。それもヴィンテージカーとか、なるべくアナログなものを運転して。そうすると乗っているだけで変わり者と言われます(笑)
「自分の頭で考えて、手を動かして旅をする。」ということを実践すれば、絶対人生は変わります。

木村さんが手がけるイベントで次に行われるのはどのようなものですか?

夏に東京でアートアクアリウムが始まります。

毎年話題になるイベントですね。今年の見どころはどのようなところですか?

今年はとにかく凄いです。まさしく集大成とでもいうような内容にします(笑)過去のメイン作品にちょっと手を加えて新しい形に見せるなど、いままでご覧になったことがある方も、そうでない方も楽しめるような内容になります。

取材・撮影:宇野 智(Rosazzurro)
文・編集:上田 貴大(Rosazzurro)

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