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エアロパーツの種類とそれぞれの効果/意味を徹底解説!取り付け方法や代表メーカーも紹介

車のカスタムに代表的な「エアロパーツ」には様々な効果や意味があり、種類も豊富です。初めての方にもわかりやすく、リアスポイラー、フロントスポイラー。GTウィングやリアディフューザーなどのエアロパーツを徹底解説!各パーツの目的や効果、そして取り付け方や代表メーカー10選までくまなくご紹介します。

エアロパーツの目的と効果

レース

©Shutterstock.com/ tigristiara

エアロパーツとは、「エアロ(空気)」が意味する通り、空気力学に関する自動車の性能向上や、エンジンやブレーキの冷却効果増大、車体の汚れ防止などを目的とする自動車の部品の種類のことです。車体外部に取り付けるものが多く、「エアロ」、「空力パーツ」などとも呼ばれます。

"空気力学に関する自動車の性能向上"とは、例えば空気抵抗を減少させたり、車体を地面に押さえつける力、いわゆるダウンフォースをかけたりする性能を高めるということです。空気抵抗が減少すれば、車は速く走ることができ、ダウンフォースが強力であればあるほど、高速走行やカーブ時の車体の安定性が向上するように、モータースポーツの世界で使われることが多いのがエアロパーツなのです。

エアロパーツにはレース用とドレスアップ用がある

レース用のエアロパーツ

レース用のエアロパーツは、前述のように、ストレートでは空気抵抗を極力抑えて速く走り、カーブではダウンフォースをかけて車体を安定させるといった、レースに必須の空力性能を向上させるための、非常に実用的なものです。

F1などのフォーミュラレースに出場させるフォーミュラマシンや、スーパーGTを走るGTマシンを見ると、どれもこれも車高は低く、大型のリアウイングを始めとしたエアロパーツが存分に使用されていることがわかります。そのすべてが飾りではなく、合理的に計算し尽くされています。

ドレスアップ目的のエアロパーツ

新型 ノア TRD for HYBRID G,HYBRID X,G,X

出典:

ストイックで超実用的なレース用エアロパーツだけでなく、ドレスアップ目的のエアロパーツも存在します。

公道を節度を守って走る上で、多少のスポーツ性能や空力性能を向上させることにも当然意味がありますが、レース用と違って「おしゃれ」にドレスアップする目的で使われることも。そのため、最近の傾向としてスポーツカーのみならず、その対極にあるといっても過言ではないミニバン車種にもドレスアップ用のエアロパーツが充実しています。

公道車用エアロパーツの注意点

ドレスアップ用、つまり公道車用のエアロパーツを使用する際、忘れてはならない注意点があります。

エアロパーツはもともと、レースで速く走るために考案・設計されているもののため、公道車用であっても、レース使用からのフィードバックを経て製作されているものも決して少なくありません。むやみに使用すると、燃費性能が落ちたり、車高が低すぎて急な坂が登れなくなったり、予期せぬ事故につながるなどの危険性があります。

それだけでなく、パーツ装着によって全長や車幅などが車検証の記載内容から一定範囲を超えた場合には、記載事項を変更する必要があり、最悪の場合には車検更新ができないという事態にもなり得ます。

公道車用エアロパーツは、車検証の記載内容と相談しながら、公道走行を妨げないレベルの装着に留めるようにしましょう。

中古車でよく見る「フルエアロ」とは?

レクサス LS 2017 TRD

出典:

中古車カタログを見ると、「フルエアロ」というワードをよく目にすると思います。「フルエアロ」とは、「フロントスポイラー」「サイドスカート」「リアスポイラー」の3点セットが装着された車に対して使われます。

カスタムされていない純正のボディと比較して、フルエアロボディの印象は押し出しが強く、スポーティで大きく印象が異なります。この点がドレスアップ用にエアロパーツが使用される理由でもあります。

中古車でパーツ以外が同じ条件の車を純正とフルエアロで比較したとき、価格はフルエアロの方が10~20万円程度高くなります。

中古車でよく見る「コンプリートカー」とは?詳しくはこちら

【取付部位別】主なエアロパーツ20選

フロントに取り付けるパーツ

フロントスポイラー

フロントスポイラー

新型カローラスポーツ モデリスタ フロントスポイラー

出典:

フロントスポイラーは、車のフロント部分やバンパーに取り付けるエアロパーツを総称したパーツです。「エアダム」とも呼ばれ、主に、車体下面への空気の流入を抑制し、揚力を低減する用途で使われます。

フロントスポイラーは構造や形状、装着する場所によって区別されています。列挙すると、フロントバンパーとの一体式は「フロントバンパースポイラー」、フロントバンパー下部に装着するものは「フロントアンダースポイラー」「リップスポイラー」、従来取り付けられているフロントバンパーを残したまま付加するタイプは、ハーフスポイラーと呼ばれています。

エアロガーニッシュ

エアロガーニッシュ

エアロガーニッシュは、別名「グリルガーニッシュ」とも呼ばれ、車体のグリル部分に取り付けるパーツです。

エアロガーニッシュを装着することで、エンジンルーム内に進入する気流と、受け流す気流を調整することができます。これにより、エンジンの冷却効果を高めることが可能になります。

「ガーニッシュ」について詳しく解説した記事がありますので、以下にご紹介しておきます。

カナード

カナード


出典:

カナードは、フロントバンパーの横に装着するウイング状のパーツです。

カナードを装着することで、走行中、車両前方からの空気の流れを整えたり、縦渦を発生させてフロントタイヤハウス内部の空気を放流することでダウンフォースを発生させることが可能になります。

スプリッター

フロントスプリッター

新型カローラスポーツ モデリスタ フロントスポイラー

出典:

スプリッターは、フロントバンパー、フロントリップなどの下に取り付けるタイプのエアロパーツです。大抵はフロントスポイラーに含まれています。

パーツ自体は小ぶりですが、装着するとフロントの表情が大きく変わるほどのドレスアップ効果を持ち、かつ整流効果があるため高速走行時のダウンフォースがアップします。

サイドに取り付けるパーツ

サイドスカート

サイドスカート

新型カローラスポーツ モデリスタ サイドスカート

出典:

サイドスカートは、別名「サイドステップ」と呼ぶこともあり、車のサイド部分、ドアの下に装着するパーツです。フロントのタイヤハウスの後ろ側からリアのタイヤハウスの前側までをつなぐ細長い形をしています。

ドレスアップ以外の効果としては、走行中に横から車体の下部へ流入しようとする気流を防ぎ、後方へとスムーズに気流を送ることで、安定走行をサポートしてくれます。

ボディ底面に取り付けるパーツ

アンダーパネル

アンダーパネル

アンダーパネル

出典:

アンダーパネルは、別名「フロントディフューザー」と呼ばれ、車体下に流入した空気を整流するパーツです。別名が示す通り、車体前部(フロント)に設置し、その上にバンパーを乗せるイメージで固定します。

アンダーパネルの担う役割は非常に多彩です。まず、車体下部がフラットになることで、空気抵抗が軽減されます。次に、空気の流れが整うことでフロントが路面に吸いつくようなダウンフォースが得られ、さらには空気の流速が高まり、エンジンルーム内の熱気を効率良く排出することが可能となります。

アンダーフロアスポイラー

アンダーフロアスポイラー


出典:

アンダーフロアスポイラーは、床下の空気の流れの一部をスポイラーによって横に流す役割を持つパーツです。空気を流す際に スポイラーの後ろ側に空気密度の薄い箇所が発生することにより、ダウンフォースを発生させます。

リアアンダースポイラー

リアアンダースポイラー

ホンダ新型フィット 2017~ 無限 リアアンダースポイラー

出典:

リアアンダースポイラーは、リアバンパーと一体型のスポイラーを指します。ほかにも、純正のリアバンパーを残して、その下部に装着するタイプのリアハーフスポイラーやリアスカートと呼ばれるスポイラーがあります。

リアアンダースポイラーには、ダウンフォースを発生させる機能を持つ本格的なタイプと、装飾美を演出する代わりに空気力学的にはかえってマイナスになり得るタイプが存在し、どちらを選ぶかはオーナーのスタイル次第です。

リアディフューザー

リアディフューザー

レクサス LS スポーツマフラー&リヤディフューザー 2017 TRD

出典:

リアディフューザーは、車の底面を通ってきた空気の流速を速めて、素早く車体から切り離す役割を果たします。一つ前にご紹介したリアアンダースポイラーの「本格的なタイプ」には、このリアディフューザーが組み込まれたものが多いのが現状です。

リアに取り付けるパーツ

リアウイング

リアウイング

リアウイングは、カスタムに詳しくない人でも一度は目にしたことがあるほど目立つリアパーツです。トランクリッドに取り付けられるリアウイングは、名前の通り、翼のような形状をしており、走行中に発生する空気抵抗を抑制し、ダウンフォースを発生させる効果があります。

ダウンフォースが発生するメカニズムは、ウイングの上を通過する空気よりも下を通過する空気の速度の方が速いため、生じる空気圧の差を利用して、車体を地面に押さえつける力を発生させるというものです。

GTウイング

GTウイング

2018 BRZ tS - ウィング

出典:

GTウイングは、大まかにはリアウイングに分類され、空力パーツとしての性能も同様です。GTウイング固有の特徴としては、細いウイングステーでリアウイングを高く吊り上げた点で、当時の全日本GT選手権などのGTマシンのリアウイングをユーザーカーにフィードバックしたものです。

リアスポイラー

リアスポイラー

日産 フェアレディZ NISMO R34型 専用リヤスポイラー 専用リヤバンパー

出典:

リアスポイラーは、ウイングステーがないリアウイングと表現するとわかりやすく、ダウンフォースを発生させる性能よりも、車体後部に発生する気流を整える性能に長けたパーツです。

ルーフやトランクリッドに貼り付くように装着され、空気を後方に鋭く流すことがわかる形状をしています。

テールゲートスポイラー

テールゲートスポイラー

新型 ノア モデリスタ リヤスポイラー

出典:

テールゲートスポイラーは、装着する箇所をルーフ後端とするリアスポイラーのことです。役割はリアスポイラーとほぼ同様で、ルーフがスクエア型のミニバンやSUVに見られます。

ガーニーフラップ

ガーニーフラップ

ガーニーフラップ

出典:

ガーニーフラップは、リアウイングやリアスポイラーの後端をほぼ鉛直に跳ね上げるような形状に改良させるパーツです。ウイングの性能をアップさせるだけでなく着脱が非常に簡単で、レーシング界では重宝される優等生です。

メカニズムとしては、フラップの後ろ側で渦型の気流が発生し、その上下を気流が車両後方に向かい流れていくことで、「面積の広いウイングを付けたことと同じ効果」が得られます。

フェンダーに取り付けるパーツ

エアロフェンダー

エアロフェンダー

エアロフェンダー

出典:

エアロフェンダーは、フェンダーにアウトレットダクトを設けることで、サイドダクト内を通過してきた風を効果的に抜くパーツです。

主な効果としては、フロントフェンダー内の空気をフェンダー上部へ排出し、フロントダウンフォースを発生させます。また、タイヤハウス後部のダクトよりタイヤハウス内の空気を排出するため、ブレーキの冷却等にも役立ちます。

フェンダースポイラー・フェンダーフィン

フェンダーフィン

86 TRDフロントフェンダーエアロフィン

出典:

フェンダースポイラー・フェンダーフィンは、いずれもフェンダー上部に装着するパーツで、フロントにダウンフォースを発生させることでフロントの接地感を向上させます。また整流効果により、コーナリング時の安定感も向上します。

空力を高めたミラー

エアロミラー

エアロミラー

エアロミラーは、安全のために視認性を優先しているため大き目になっている近頃のドアミラーよりも、コンパクトで空気抵抗を減らすことができる機能美が魅力のサイドミラーのことをいいます。

空気抵抗を減らす目的では小さな効果しか発揮できませんが、ドレスアップ目的に最適なデザインの数々はドライバー受けが良く、安全性も担保されているため、エアロパーツとして十分に数えられます。

ミラーレス

ミラーレス採用車 BMW i8


出典:

ミラーレスは、パーツ名ではなく単に「車体にミラーを付けない」車のことです。2016年に国土交通省から公道走行が認められており、既に採用車が存在します。

当然、ミラーの代わりとなる車外カメラが搭載されており、ミラーが物理的に作っていた死角や接触事故のリスクが低減するなど、カメラが故障しない限りはメリットの多い選択肢として注目されています。空気抵抗を減らしたり、軽量化の役割も果たすため、走行性能や燃費性能もわずかに向上することが期待されます。

珍しいエアロパーツ

ワイパースポイラー

撥水や静音効果のみならず、空気抵抗による浮き上がりを押さえる空力的なメリットをもたらすワイパーです。

参考価格: ¥ 2,005
(2018年10月20日現在)

ワイパースポイラーとは、ワイパーにスポイラー形状があしらわれたものをいいます。ワイパースポイラー単品ではなく、スポイラー付きのワイパーとして売り出されている場合がほとんどです。

空気抵抗による浮き上がりを押さえるだけでなく、フロントガラスへの密着性が上がり、高速時での払拭性能が高いというメリットがあります。

ボンネットスポイラー

ボンネットスポイラー


出典:

ボンネットスポイラーは、フロントガラス下部に装着するパーツで、ボンネット周りの空気の流動を変化させる効果があります。

スポイラーといってもダウンフォースや空気抵抗とは関係なく、空気の流れを変えることで飛び石や衝突してくる虫からフロントガラスをガードする効果が期待できる程度の、少々地味なエアロパーツです。

タイヤディフレクター

タイヤディフレクター

タイヤディフレクターは、最近になって日本車の装着率が上がってきたエアロパーツです。フロントバンパーの下、タイヤの前に付ける泥除けのようなパーツがディフレクターです。

実際は泥除けではなく「空気除け」としての機能を持ち、タイヤに当たる空気の量を減らすことで、タイヤハウス内の空気が抜けやすくなり、空気抵抗を抑制することができます。

ボルテックス・ジェネレーター

ボルテックス・ジェネレーター


出典:

「ボルテックス・ジェネレーター」を和訳すると「乱流生成装置」となるように、空気の乱流を発生させることで空気抵抗を抑制する三角状の突起です。航空業界では「乱流翼(タービュレイター)」と呼び、ほとんどすべての商業機に取り付けられていますが、自動車に取り付けるケースはあまり多くありません。

車体前方から流れてきた空気がボディから離れるタイミングで大きな効果が得られるので、リアフェンダーやテールライト側面、ルーフ、トランク後端、ボンネット後端などにボルテックス・ジェネレーターを設置することをおすすめします。

アルミテープ

ボディに帯電した静電気を放電する効果を持つトヨタ純正アルミテープ

参考価格: ¥ 2,330
(2018年10月20日現在)

アルミテープは、単なるアルミ箔のテープです。しかし、2016年にトヨタが「アルミテープによる空力コントロール」技術を公表し、一時期インターネット上で話題となったことがあります。

概要としては、車体が電気を帯びることで失われる空力をはじめとした機能を、アルミテープが放電することで本来の力を引き出すといったもの。トヨタ自動車の説明によれば、テープを貼る箇所によって引き出される性能が異なり、バンパーとドアガラスに貼ると直進安定性や操舵応答性が良くなり、ウインドシールドに貼るとダウンフォースが発生して接地性が向上するとのことです。

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