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バッドボーイズ 佐田正樹×日産ローレル:Vol.3「ブタケツが稀少になった原因は暴走族?!」Rosazzurroクルマバナシ

車は人生をともに過ごす仲間。“その車”には、どんな想いが詰まっているのだろう――。福岡最大勢力を誇った暴走族の元総長。暴走族引退後は、お笑いの世界を目指し芸能界へ。現在は暴走族時代に憧れた車、ローレルに乗る佐田正樹さん。そんな波乱万丈な人生で、様々なエピソードがあったはず。ヤンチャ時代から現在の話、旧車への想いなど。車にまつわるエピソードや、愛車の魅力について語っていただく、“Rosazzurroクルマバナシ”。

【Profile】バッドボーイズ 佐田正樹1978年9月13日生まれ。福岡県糟屋郡篠栗町出身。
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。かつて福岡では最大勢力を誇った、元・福岡連合二代目総長及び暴走族「幻影」の元総長。福岡第一高等学校の同級生で同じく暴走族「福岡連合」出身の大溝清人と1997年4月に「バッドボーイズ」を結成。ツッコミを担当。現在は得意のDIYを活かしリフォーマンとしても活躍中。
愛車は日産 ローレル(1976年式)。

Vol.3「ブタケツが稀少になった原因は暴走族?!」

国産旧車のカスタムでいうと、かなりギリギリまで車高を下げている人も多い印象ですが、佐田さんのローレルはそうではありませんよね。これには意味があるのですか?

この車高もこだわってるんですよ。いつもスターロードの社長さんと相談しながらイジってるんですけど、これは段差にギリギリ当たらない高さになるようにしてます。

前につけてたマフラーは、よく駐車場のロック板に引っかかったんですよ。そうなると、駐車場のおじさんにお願いして持ち上げてもらったりするんですけど、なかなか面倒で。そんなことが4回くらいあったんで、いまの車高になりました。

日常的に使えるよう工夫がされているんですね。

そう。東京で快適に走れる旧車ですね。ブタケツの仲間もたくさんいて、たまにオーナーが集まるイベントにも行くんですけど、中にはベッタベタに低くしてるのがいるんですよね。「それどうやって走るん?」みたいな。聞いてみたら、その人は踏切を見つけたらUターンするんですって(笑)。そこまでやる?

僕の場合は仕事にも使ってるから、やっぱり遅刻はしたくないしね。踏切は渡れるくらいの車高で。それでも段差には斜めに入っていきますけど(笑)。

旧車も、工夫次第では普段使いが可能なんですね。

そうですね。最近は、もう見たら「この段差は擦る」とか分かりますもん。自分で感覚がわかってるから。

他人には運転させられないですね。「ぼく、免許持ってるから運転しますよ」とか言ってくる後輩にも、「絶対アカン、お前には無理」って言ってます。

では、佐田さん以外の方が運転することはないのですか?

ない。扱えないっすよ。車屋さんとかなら安心して貸せますけど、何も分かってない素人の後輩とかには、もう絶対に無理。

佐田さんの過去の愛車についてお伺いします。佐田さんが人生で初めて買った車はなんですか?

トヨタ クラウン。20歳くらいの時に買ったかな。俺、18歳の時に暴走行為で免許取り消しになってたから、2年くらい車に乗れなくて。

どんなクラウンだったかは覚えていますか?

いや、もうよく覚えてない。親父がオークションで引っ張ってきて30万くらいで買ったんやけど、ボロボロの70年代くらいのクラウンでした。そんで、それはすぐに壊れました。3か月くらいしか乗ってないんじゃない?

それもVIPカー仕様だったのでしょうか?

そうそう。そのクラウンが3か月で壊れて、その次がエスクードかな。その頃はすごくローライダーが流行っとってね。べっこべこに改造しまくた四駆のエスクードを買ったかな。※バーフェンとか付けてね。


※オーバーフェンダーの俗称。オーバーフェンダーとは、通常より幅の広いタイヤを取り付けるために装着する、後付けの三日月状のカバー。

エスクードはどういった経緯で入手されたのでしょうか。

もともと友達が乗ってて、違う車に買い替えるって言ったけん、ちょうどそのタイミングで売ってもらった。

エスクードはどのくらい乗られたのでしょうか。

エスクードは2年くらい乗ったかな。車検のタイミングで売ったよね、金が無さすぎて。車検が切れるときに後輩に「お前買うやろっ!」って売りつけた(笑)。そっからは車を買う金が無くて、親父の※Y32に乗ってましたね。それもボロボロだったけどね。


※Y32型と呼ばれる、90年代の日産シーマ、セドリック、グロリアを指す。

その後はなにか所有されましたか?

次はお母さんのマーチ。

上京してからは、知り合いの作家から売ってもらったBMWの5シリーズ セダン。10万で売ってもらった。なんだかんだで3年くらい乗ったかな。

10万円ということは、かなり古いBMWだったんですか?

めちゃくちゃ古いですよ。最後は廃車にしました。

作家はお金に余裕ができたんでしょうね。高い新しい車を買ってましたよ。やっぱり、お金持ちだすと買うよね。僕の場合はなくても買うけどね。今もないよ(笑)。

佐田さんが車を選ぶ際の基準は何ですか?

やっぱり形かな。なんでも同じと思うんやけど、服でも何でも、身につける上で、自分の好きな形ってあると思うんですよ。

車の場合、色は変えられるけど形は変えられないから。だから好きな形がいい。俺の場合はカクカクしたやつ。なんでこの形なん?ってくらい個性的な車が好きです。ボディは角ばっててるのに、ライトは丸だったり。※タテグロも好きで、ああいう丸目が縦についてるのとか格好良いですよね。


※3代目 日産 グロリアの通称。ヘッドライトが縦に2灯ずつついているデザインのためにそう呼ばれる。

日産 3代目セドリック、通称「タテグロ」の参考画像。

あれも不思議なデザインですよね。

そうそう、「何でこうした?」っていう無意味さね。暴走族が簡単に改造できるようにやろ、みたいな(笑)。

実際、ローレルは暴走族がよく※族車(ぞくしゃ)に使ってた車やからね。塗装しやすいし、屋根をぶったぎってオープンカーにして乗ってた。めちゃくちゃに改造してたから、ブタケツローレルはいま台数が少なくて希少車なのよ。


※暴走族が乗る、過激な改造が施されたバイクや自動車のこと。

好きなものは形で選ぶという佐田さんは、お金の無い頃から車に乗り続け、いろいろな車を乗り継いで、昔から好きだった形の今の愛車にたどり着きました。車というより運転が好きだと話す佐田さんを見て、本当に車が好きなんだと感じました。

次回“Rosazzurroクルマバナシ”第4回では、暴走族時代のエピソードから芸人になるまでの話。「山タイマン」の話も詳しく聞いてみました。ぜひお楽しみに!

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Vol.4「サービスエリアで食うメシってうまない?」

取材:三浦眞嗣、米永豪
撮影:近藤浩之
文:Rosazzurro編集部

撮影協力:
スターロード

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