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ジャルジャル福徳秀介×VW タイプ2:Vol.5(最終回)「お笑い界は妖怪だらけ?!ジャルジャルの人間論」Rosazzurroクルマバナシ

車は人生をともに過ごす仲間。“その車”には、どんな想いが詰まっているのだろう――。つねに新しい笑いを追求する情熱的なスタンスで、人々を笑いの渦に巻き込むジャルジャル福徳秀介さん。その愛車は世界600台限定で、日本にはわずか2台しかないというフォルクスワーゲン タイプ2の『コンビ・ラストエディション』と、観音開きがお気に入りな『ミニクーパー クラブマン』。福徳さんの"Rosazzurroクルマバナシ"最終回。

【Profile】ジャルジャル 福徳秀介1983年10月05日生まれ。兵庫県芦屋市出身。
愛車:フォルクスワーゲン タイプ2(2013年式)、ミニクーパー クラブマン(2009年式)

Vol.5(最終回)「お笑い界は妖怪だらけ?!ジャルジャルの人間論」

2017年のM−1グランプリをきっかけに、『ピンポンパンゲーム』が大流行していますね。いまだにTwitterやYouTubeで話題ですし、アプリも作られるなど、ひとつのブームに。

ありがとうございます。ホンマにちっちゃいブームですけど、ありがたいです。

ネタはいつも台本を書かず即興で作られているとのことですが、『ピンポンパンゲーム』も?

そうそう。即興です。もともと校内放送で先生が生徒を呼び出すっていうネタがあって、それをアレンジしてたら笑いが止まらなくなって。最初に『ピンポンパンゲーム』をやった時は、後藤と「あーやばい」ってお腹抱えてましたね。

そんな風に、ときおり笑いが止まらなくなるような、ミラクルが起こるときがあるんですよ。2人のツボにはまって、キタキタ!って。今回はそれがちょうどM−1の1ヶ月半くらい前やったんで、時期で言うとピッタリ。

新鮮な気持ちで挑めるし、これはええわっていう自信しかなかったです、マジで。

本当にテンポが良いネタですよね。言葉遊びというか、息がぴったりで気持ちいい。

ホンマの即興はむちゃくちゃでしたけど(笑)。どんどん手直しして、分かりやすいルールに整えて。仕上がったときこそ「絶対優勝出来るやろうな」っていう確信があったのに、フタを開けたら6位でビビりましたけど(笑)。

でもピンポンパンゲームは、それこそ一番笑わせるのが難しいと言われているお父さん世代が手を叩いて笑ってくれたので、間違いないだろうって思ってたんです。

子供も笑ってくれるし、高校生も、大学生も、おばちゃんも、おじいちゃんも、老若男女みんなイケた。しかも野外ライブとか、音が抜けるし注意散漫になりがちでめっちゃウケづらいんですけど、そこでも湧いたので、いただきましたと。勝利を確信してました。

それが、あの福徳さんの涙に表れていたかなという感じなんですけど。

よく「悔し涙」って言われるんですけど、あのときは本当に、ただただ悲しかった。

全国放送のゴールデンで、すごい審査員の方々に囲まれて。「このネタを見せたらみんなビックリするやろうな」「褒められるやろうな」「よっしゃよっしゃ」って、高揚してたんです。

会場ではひとまずお客さんが笑ってくれて、よかったと。こっちのテンションも上がってるので、MCの上戸彩さんと今田耕司さんの目がキラキラしてるように見えるんです。まるで「すごかったなぁ!」と称賛されているかのような、勝手なイメージなんですけど。

審査員の方々もみんな爛々とした表情に見えて、「キター!最高得点キター!!」とわくわくしてたら、低い低い。思いのほか、厳しいお言葉もいただいたりして。

あれ、褒められると思ってたのに、全然褒められへんやん。めっちゃ悲しい、と。

非常に印象的なシーンでした。

子供が一生懸命描いた絵を、大人に「下手」って言われちゃった感覚みたいな。とにかくもう、むっちゃ悲しくて、ずっと泣きそうだったんです。しゃべったら涙が出そうだから、「やばいやばい喋らんどこ」って。でもそのあと『GyaO!』の生配信で、自分らの番がまわってくるわけです。

口をひらいた瞬間、ぼろぼろぼろって勝手に涙がこぼれた。自分でも、「泣いてもうた」ってビックリしましたね。

相方の後藤も言ってましたけど、あんなに大勢の人前で泣くなんて、信じられなかった。いままでテレビで泣く人とか嘘やろって思ってたくらいでしたし、そこまで感情的にならんやろと思ってたんですけど。

いざ自分が泣いちゃって、はじめて気持ちが分かりました。

福徳さんが後藤さんに「ようボケられんなぁ」と言ったのも、大会のハイライトでしたね。

あれは自分の感覚からすると、「あーくっそ、お前ようボケれんなぁ(笑)」くらいの、適度な感じやったんですよ。

だけど翌日キングコングの西野さんと一緒にそのシーンを見て、「え?」って。自分が思ってるよりマジに悔しがってて、これはテレビで見せちゃいけないテンションだって反省しました(笑)。

異常ですね、M−1はホンマにすごいです。

それほどまでに、ご自身のなかで大切なネタだったんですね。周囲の反響はいかがでしたか?

2015年もM−1の決勝に残ったんですけど、今回の方が連絡は多かったですね。

「良かったけどなぁ」みたいな、ありがたいお言葉をたくさんいただきました。

松本人志さんからも評価されていましたね。

松本さんのような凄い御方に褒めていただいて、ホンマに光栄でした。

ただ中川家の礼二さんがいつも厳しい評価で。2015年は「軸がない」と言われて、たしかにそうだなと。なので2年間「軸」を意識していたんですけど、2017年は「もっと展開が欲しかった」って言われてしまった。

M−1ってぼくが高3の時にはじまった大会なんですけど、中川家さんが最初に優勝したから、M−1=中川家さんっていうところがあるんですね。ぼくも学生時代に「この兄弟おもろいな」ってあこがれてましたし、礼二さんに早く認められたいっていうのはありますね。

中川家さんに認められることが、ジャルジャルさんの一つの目標。

ぼくらのピンポンパンゲームを中川家さんがやったら、絶対おもしろいんですよ。でも、ジャルジャルが中川家さんの漫才をしたところで、絶対おもしろくならない。

それはやっぱり、人間性というか、個性といいますか。きっと中川家さんはどんな台本でもおもしろくすると思うんですよね。

ぼくらは、ぼくらの台本しか出来へん。人間力を鍛えないと、人間としておもしろくならないとって。

人間としておもしろいって、どんなことだと思いますか?

これはホンマに分からないんですけど、中川家さんって舞台に登場したときから、すでに「面白人間」オーラがぷんぷん漂ってる。お客さんも前のめりですし、みんな「絶対笑える」って期待してるんです。

たぶん、おもしろい人生を送ってきたんでしょうね。そういうのがにじみ出るのかなという。

ぼくらなんか「ジャルジャルです」って出て来ても、つまんなそうだし、普通すぎだなって。答えはまだ見つからないですけど、はやく「面白人間」になりたいですね。

世代っていうのもありますよね。ジャルジャルさんは「尖ってる」とか「埋もれ芸」とかいろいろ言わていますが、どんなコンビを目指していきたいと思われますか?

ジャルジャルって、ふつうの人間2人が無理してお笑いの世界に入ってしまったって感じなんですよ(笑)。若気の至りといいますか、自信満々で飛び込んでみたものの、そこは「面白人間」だらけの世界だったんですね。

もう、妖怪と一緒です。鬼太郎の世界に人間がポツンとおってもね。みんなグッズすら買わないでしょ。

やっぱり鬼太郎とか、一反木綿とか、目玉おやじを買うでしょ。中川家さんも妖怪ですよね、「面白人間兄弟」。

まわりの芸人さんが妖怪で、ジャルジャルさんは人間、という意識なんですね(笑)。

そうですね。芸人になりたての頃は、無理して妖怪になろうとしてたんですよ。

でも2年くらい前から、人間で行くしかないなって。しゃーないって納得しながら。妖怪の世界に人間が紛れ込んじゃったおもしろさを、そこをもっと出せたらいいな。

妖怪の世界に馴染めない理由はありますか?

単純に、コミュニケーションが下手でしょ。お酒も飲まないし、油断してたらおもしろいこと言わないし。本当に「はい」って頷いてるだけとか。

不器用で、先輩のよいしょもできないし。やっぱり妖怪達は、妖怪同士で遊びたいんですよ。人間とは遊ばへん(笑)。ぼくたちはふだんから妖怪的要素が少ないから。

ご自身の評価が低いというか、謙虚というか……。

妖怪に囲まれて生活すると分かりますよ。楽屋とか面白人間だらけで、「どないすんねんこれ」っていう。

もともと仲良くしてもらってたピースの綾部さんはニューヨークだし、ウーマンラッシュアワーの村本さんも海外行くとか、どんどん遊ぶ人が減ってて。

かろうじて同期と後輩とって遊べてるって感じですね。

我々からすれば、ジャルジャルさんも妖怪っぽいところがあるんですけどね。コントの奇抜さですとか、一つのテーマをとことん突き詰める姿勢とか(笑)。

2人揃ったら妖怪になれるかもっていう意識はちょっとあるんですよ。でも単品やとちょっとね(笑)。

やっぱりそこは、福徳さんと後藤さんと、2人でひとつなんですね。

そうですね、2人でひとつの妖怪だったらいいですね。

福徳さんがおっしゃる妖怪芸人(売れている芸人)さんに共通しているものはなんだと思いますか?

冗談抜きで「食欲」って言われてますね。売れてる人は食欲えぐいです。こんな食うんやって、ビックリするほどよく食べます。

やっぱりパワーがあるんでしょうね。食べれば元気になるし、元気になるとよく動くし、動くと腹減るし。

松本さんもジュニアさんもめっちゃ食いますよ。パワフル。売れてる人で食わへんのって、ナイナイの矢部さんくらいちゃうかな(笑)。

ジャルジャルのおふたりは、食欲いかがでしょう?

じつは、そこでいうとなかなか食欲があるんです(笑)。お酒が飲めないぶん、食欲でカバーしてます(笑)。

ぼくはチャーハンが好きなんで、よく自分で作って食べてます。

よろしければ、福徳さん流のチャーハンレシピを教えて下さい!

フライパンを強火でガンガン温めて、多めの油をアチアチにして、溶いた卵をじゅわーっと。3秒後にご飯を投入して、塩コショウで味付けします。というか、塩コショウくらいしか持ってない。

チャーハンってホンマうまいなぁ。王将が一番うまい!

食欲のほかに、芸人さんに必要な心意気や精神ってなんだと思われますか?

それ、逆に知りたいです。どうやったら妖怪になれるんやって、妖怪のみなさんに教えて欲しいですね。

自分のなかで、ぼくはまだ芸人じゃないんですよ。妖怪になったとき、はじめて芸人になれるんやろうなって思う。

奥深いですね……。ジャルジャルさんのライバル的な芸人さんはいらっしゃいますか?

同期にプラスマイナスっていう漫才師がいて、これがもうスーパー漫才師。テレビには全然出てないんですけど、劇場だったら誰よりもウケるんですよ。

こんなこと大きな声で言えないですけど、師匠よりも余裕でウケてる。ライバルですね。

プラスマイナスさんとはいつからのお付き合いですか?

それこそ若手の頃、吉本ではじめてやったネタ見せの授業でおもしろい人が全然いなくて、余裕やと思ってたんですね。

それでクラス替えがあって、優秀な人達がおなじクラスになったんです。ぼくのときは10クラスあって、そのなかの一番おもしろい人達が一挙に集められた。

それでもつまんない人達ばっかりだったんですけど、プラスマイナスが出てきた時に「やばいやばいやばいやばい、おったおったおったおった、やっばいやつがおった」って。

めちゃくちゃ前のめりになって、ビックリした記憶があります。

同期として、ずっと一緒に頑張ってきたんですね。

そうなんです。めっちゃ仲良いです。向こうも意識してくれてますけど、なんとなく土台が違うというか、戦う場所が違うから、応援しあえるというか。

最近ちょっと露出が増えてきて、でっかい岩橋っていう方が「カンカンカンカン」って変なギャグやってますけど、ホンマは漫才がえぐいんですよ。奇抜なこととかしてるけど、あいつらは漫才。劇場とか、余裕で大爆笑ですね。

ごくたまに新ネタであんまりなときありますけど、大体鉄板です。吉本内でもプラマイは別格とされてて、ギャラを上げなあかんのちゃうかって、先輩も全員認めてる。吉本内全員です。

劇場に来たお客さんも最初はみんな知らないんですけど、見終わったときに「やばい」ってなる。それくらいおもしろい。

でも生で見ないと伝わらないかもしれないです。YouTubeで見ても「ん?」って思うかもしれない。

ちなみに後輩さんでイチオシの芸人さんは、山口大将軍さん?

ああ、それはオススメではないです(笑)。いままた新しいコンビ組んでなんとも言えないんですけど、相方がコロコロ変わってブレブレです(笑)。

このあいだ『きつね』っていうコンビのネタを見たんですけど、おもしろかったですよ。あれは漫才なのかコントなのか、なんやろな、時代を感じる……ちょっとネオっぽいやつ。おもしろかった。

最近『チャラ男番長』さんっていう方もじわじわキテるみたいです。

チャラ男番長ね。あいつネタはめちゃめちゃおもろないんですけど、ストイックなところが気に入ってます。Twitterとか個展とかいろいろやってるみたいで、がんばってますね。

若手の頃のご自身になにか一言伝えるとしたら、どんな言葉をかけたいですか?

まぁ、「妖怪になろうとすんなよ」っていう。若いときはホンマに目指してたので、「妖怪じゃないんやから」って。

人間は国籍とか性別が変えられるけど、ジャンルまでは変えられへん。

人間やねんから、人間らしく。そうやって生きようと、言いたいですね。

お笑い芸人じゃなかったら、どんな職業に就きたかったですか?

なんやかんやで、昔はサッカー選手とか(笑)。中学・高校くらいから、電車で背広着てる人達を見て、「これ嫌やなぁ」って思ってたなぁ。

いつか自分もサラリーマンになって、ぎゅうぎゅうの満員電車に揺られるのかって。

「背広着たくない、着たくない」と思ってたとき、後藤に出会って、ちょうどええやんっていう。

今後の目標などがあれば、ぜひお聞かせください。

それはもう、ジャルジャルとしてはコント番組をしたいです。いまはコント番組がめちゃくちゃ減ってて、つまりは古い考えなんですけど、やっぱり『レッドシアター』みたいなのやりたいですね。

個人的な目標でいうと、大型犬に囲まれて暮らしたい。ゴールデンレトリバーとかシェパードと、広い庭がある家で、一緒に暮らしたい。

大きい犬を抱きしめて、もふもふしたいです(笑)。

福徳さんらしい、とても爽やかな夢ですね! いつかワンちゃんをタイプ2に乗せて、一緒にお出かけとか……。

でもタイプ2は乗り心地が悪いから、可哀想(笑)。ワーゲンバスの中でよく寝るので、一緒に寝るとかね。

最後に、車好きな方へメッセージをお願いします。

音楽も、曲を聴いたら記憶がよみがえることあるじゃないですか。

車もそうで、道行く車に自分の想い出を重ねて、あの子と付き合ってたなとか、あの車でどこどこ行ったなとか。人生を振り替えやすくなります。走馬燈がめぐりやすい。

ぼくの友達もタイムズのカーシェアとかめっちゃ使ってて、たしかに値段で言うと安いし、いろんな車に乗れるからいいんですけど、愛車だと思い入れが違うんですよ。

ある意味、一時代になるという。

ホンマに分かりやすいと思います。写真として想い出に残るし、むしろ恋愛と一緒かも。

みなさんも、ぜひ恋して欲しいです。




満を持して……チャラ男番長さん登場!

なんと今回、福徳さんのご友人であるチャラ男番長さんが特別に駆けつけてくれました。

「とても可愛い車、乗っチャラ男〜〜!」と、お決まりのポーズ。バッチリです!

「今日はふくちくの取材ということで、来てあげました」とおすまし。

Twitterの仕事がお忙しいようで、合間をぬったご参加でした。

「こんなところ、初めて乗っ…………チャラ男〜!」と、新境地へのチャレンジに積極的。

広々としたワーゲンバスなら、プライベートがないチャラ男番長さんも安心?!

「左手フレミングの法則、縦にして♪ 右(手)もそれして、縦にして♪ そこにうつる君~♪」。

3回以上見ないと分からないという難しいネタも再現してくれる大サービス!

ここまで貴重なお話をたっぷりお伺いできて、本当にたのしかったです!

福徳さん、チャラ男番長さん、ありがとうございました!

取材:米永豪、田神洋子
撮影:HIROYUKI KONDOH
文:田神洋子

ジャルジャル後藤淳平さんのインタビューはこちら!

【出演者一覧】インタビュー特集はこちら!

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